毎年冬に流行するインフルエンザウイルスA・B型とは異なります

 

子供の中耳炎、気管支炎、肺炎、急性喉頭蓋炎(一日のうちに急速に悪化し呼吸困難、窒息、突然死を起こす)および髄膜炎の主因となる細菌、特に一歳未満は重症化しやすい。ヒブワクチンは世界100カ国以上で使われており日本は先進国で唯一未承認でした。インフルエンザb型菌による髄膜炎を発症する小児は国内で年間推計600。うち5%が死亡、25に後遺症が残る。さらに近年抗生剤が効きにくいインフルエンザb型菌の報告が増えており、今後後遺症の頻度が増加することが予測される。この細菌による細菌性髄膜炎はワクチン接種で予防することができ、1998年にはその安全性、有効性からWHO(世界保健機関)が定期予防接種化を勧告しています。諸外国では、10年以上も前からヒブに対するワクチンを定期接種として接種し、ヒブによる深刻な病気は100分の1程度に激減しました。定期接種が行われている米国ではこの菌による細菌性髄膜炎は稀となっています。WHO(世界保健機関)でも乳児への定期接種を推奨する声明を出しています。日本で今回使用が認められたヒブワクチンは、フランスのサノフィ・パスツール社の「アクトヒブ」で、アメリカを含む世界各国で使用されています。
 

他の薬物と同じようにワクチン接種にはアレルギー反応などを引き起こす可能性があります。しかし、アクトヒブは深刻な副作用は非常に少ないとされています。接種部位が、赤くなったり、熱をもったりあるいは腫れることがあります(4人に1人以下)。また38.3以上の発熱がみられることがあります(20人に1人以下)。
 これらの副作用は、接種後24時間以内に発生し、通常そのままで23日後には改善します。接種後23時間以内の息切れ、かすれ声やゼイゼイと息をする、じんま疹、顔面蒼白、脱力、意識障害は、重度の副作用の可能性があります(しかしこれらの副作用は現在行われている三種混合ワクチンなどと同等と考えられます)。

生後2ヶ月から7ヶ月未満:48週間隔で3回。
            3回目から7〜12か月
後に追加1回。

生後7ヶ月〜1歳未満  :48週間隔で2回。
     2回目から7〜12か月後に追加
1回。

1歳〜5歳未満      1回の接種。

5歳以上        :不要。

 

   


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インフルエンザb型ワクチン(ヒブワクチン)について