インフルエンザ病状説明書

●インフルエンザ薬の目的はその発熱期間を短縮することのみです(平均すると4−5日間が3−4日程度に)。

薬で重症化(脳症や呼吸不全)は予防できません、ワクチンで予防します(但し、新型の場合は不明)。 

治療は必須ではありません。治療しても5日間程度発熱が続くことがあります(特にB型)。

タミフルの副作用としては胃腸症状(嘔吐や下痢)が主なものです、B型インフルエンザでも胃腸症状を起こしやすいです。10歳以上の未成年の方にはお勧めしていません。イナビル吸入薬は喘息発作を誘発する恐れあり。漢方薬(麻黄湯)も効果があると報告されています。ゾフルーザ錠10s以上、一回内服のみ)はウイルスの排出期間が短縮する可能性が報告されております。当クリニックでは注射薬での治療は行っておりません。

すべてのインフルエンザ薬の副作用として中枢神経症状(異常行動、興奮など)との関連が疑われています。

治療後2日間は一人にならないようにしてください。

 ●発熱後5日以上なおかつ解熱後3日以上(小学生以上は解熱後2日間)経てば登園(登校)できます。

  発熱日は0日とします。

   ●経過中、一度解熱した一日くらい後に再度一日程度再発熱することがあります(二峰性の発熱)。

通常はこの時点で治癒に向かいます。二度目の発熱が持続する場合、

5日間を超える場合は他の感染症の合併を疑います。

   ●けいれん、意味不明な言葉を話すときや呼吸が苦しそうなときは

救急病院を速やかに受診してください(発熱後48時間特に注意)。